調剤薬局で薬剤を渡される時に「薬剤情報提供書」も渡されます。これに薬剤の説明をしている部分があります。そこに「皮疹が出た場合は中止して医師や薬剤師に相談してください。」と記載されているcaseが多く閉口しています。以下に理由を示します。
併用ができない薬剤が多い代表として抗真菌剤のイトラコナゾールがあります。
禁忌
2.1. ピモジド投与中、キニジン投与中、ベプリジル投与中、トリアゾラム投与中、シンバスタチン投与中、アゼルニジピン投与中、アゼルニジピン・オルメサルタン メドキソミル投与中、ニソルジピン投与中、エルゴタミン・カフェイン・イソプロピルアンチピリン投与中、ジヒドロエルゴタミン投与中、エルゴメトリン投与中、メチルエルゴメトリン投与中、バルデナフィル投与中、エプレレノン投与中、ブロナンセリン投与中、シルデナフィル<レバチオ>投与中、タダラフィル<アドシルカ>投与中、スボレキサント投与中、イブルチニブ投与中、チカグレロル投与中、ロミタピド投与中、イバブラジン投与中、ベネトクラクス<再発又は難治性の慢性リンパ性白血病の用量漸増期>投与中(ベネトクラクス<再発又は難治性の小リンパ球性リンパ腫の用量漸増期>投与中を含む)、ルラシドン塩酸塩投与中、アナモレリン塩酸塩投与中、フィネレノン投与中、イサブコナゾニウム硫酸塩投与中、アリスキレン投与中、ダビガトラン投与中、リバーロキサバン投与中、リオシグアト投与中の患者〔10.1参照〕。
2.2. 肝臓障害又は腎臓障害のある患者で、コルヒチンを投与中の患者〔9.2.1、9.3.2、10.2参照〕。
2.3. 本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者〔8.1、9.1.1参照〕。2.4. 重篤な肝疾患の現症、既往歴のある患者〔8.1、9.3.1参照〕。
2.5. 妊婦又は妊娠している可能性のある女性〔9.5妊婦の項参照〕。
一方OTCにもなっているフェキソフェナジンですと
重大な副作用
11.1. 重大な副作用
11.1.1. ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明):呼吸困難、血圧低下、意識消失、血管浮腫、胸痛、潮紅等の過敏症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
11.1.2. 肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明):AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇、Al-P上昇、LDH上昇等の肝機能障害、黄疸があらわれることがある。
11.1.3. 無顆粒球症(頻度不明)、白血球減少(0.2%)、好中球減少(0.1%未満)。
11.2. その他の副作用
1). 精神神経系:(0.1~5%未満)頭痛、眠気、疲労、倦怠感、めまい、不眠、神経過敏、(0.1%未満)悪夢、睡眠障害、しびれ感。
2). 消化器:(0.1~5%未満)嘔気、嘔吐、口渇、腹痛、下痢、消化不良、(0.1%未満)便秘。
3). 過敏症:(0.1~5%未満)そう痒、(0.1%未満)蕁麻疹、潮紅、発疹、(頻度不明)血管浮腫。
4). 肝臓:(0.1~5%未満)AST上昇、ALT上昇。
5). 腎臓・泌尿器:(0.1%未満)頻尿、(頻度不明)排尿困難。
6). 循環器:(0.1%未満)動悸、血圧上昇。
7). その他:(0.1%未満)呼吸困難、味覚異常、浮腫、胸痛、月経異常。
発現頻度は使用成績調査を含む。
となります。イトラコナゾールは書くことがいっぱいで書ききれない筈です。当然皮疹がどうだなんて話しはどうでもいいです。ということで安全性が高い薬剤ほど皮疹等に触れることになります。肝機能障害や腎機能障害は検査しないと分からないので、見える皮疹を取り上げることに著者はしているようです。でも正直書く必然性が低ければ無理に触れてもらいたくないです。
そこで皮膚科学会に話しを持って行くと無視されました。開業医の集まりである臨床皮膚科医会は「対応はするがたぶん無理だと思う。なぜなら薬剤師さんには薬剤師さんなりの論理があるから」とのことでした。
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